ダイワ アドヴァイザープロ7000 アイアン
生産年式 1980年代(不明)
1988年の年鑑カタログに掲載のあることから、生産年式は80年代と推測できる。現在に残る組織とは全く別の企業体で、このモデルに関わる資料は現在のメーカーに存在しない。また、様々な手段を経ても、カッパープレイテッドという刻印がある通り、銅下メッキのされた三層メッキ仕上げということ以外、共通した情報は得られていない。従って、想像の域を脱しないのだが、このモデルを観察すれば、比較的長いブレード、トウ側へのウェイトの配分や、トウとヒールに高低差のあるトップラインなど、ドローモデルとしてのデザイン的な特徴を見出すことができる。ウィルソンのスタッフモデルに似たバックデザインだが、この時代には、マクレガースタイルのマッスルか、ウィルソンのスタッフモデルのデザイン、または、少数だがスポルディングのトップフライトの70年頃のデザインにあるようなほぼフラットなもの、といったどれかに似てしまうのは仕方のないことだ。現代も同様だが、それがプロモデルとしては完成されたスタイルと理解されていた。このモデルの特徴を探せば、リーディングエッジの見え方や、ポケットの造形など、ボールを背後から包み込むような演出をしている。機能というよりも視覚的にどう見せるか。これはコンセプトの違うフェードモデルである90年代のTMモデルにも共通する。80年代後半にダイワは、アドヴァイザリースタッフに陳志忠プロと陳志明プロを迎えており、それぞれのネームを冠したモデルも存在する。陳志明プロは切れ味鋭いドローヒッターとされていた。そんな影響もあるモデルだ。
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