ゼット アルカディア プロフェッショナル
生産年式 1980年代前半(推定)
現在では野球用品大手のゼットによるクラブだ。ゴルフへの参入が1983年頃との資料を確認しているが、シャフトがトゥルーテンパーのダイナミックで、アンカー止めななどの仕上げを見ると、その初期のモデルと思われる。ノウハウのないメーカーの参入初期には、常とう手段の一つとして、成功しているモデルを参考にすることはよくあることで、このモデルを概観すると、ウォルターヘーゲンのフォルムが連想される。または、ヘーゲンそのものが本来ウィルソンであることからも、ウィルソンのX31などにも連想される部分がある。ただ、バックデザインにあるZを囲んだロゴとモデル名の刻印は、70年頃のヘーゲンを明らかに意識している様子がうかがえる。ブレードのデザインもその通りで、ただし、10年以上のギャップはブレードが低く長くなるなど、順当な進化版だ。80年代後半には、昨今殿堂入りした杉本英世プロとの契約で、現在の野球用品にも残るアルカディアブランドを、ゴルフの分野でも大きく展開していた。
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