コーシン ベスター S-10 アイアン
生産年式 1990年頃(不明)
コーシンというブランドは、1988年の資料によると、小規模ながらオーダーものに対応していた福岡、博多の今で言う地クラブグランドのようだ。しかし、オリジナルグリップを持つことから、一定の規模であったことも想像できる。全く資料に乏しい中から、いくつかの情報を探ってみると、1970年後半ごろからのブランドで、それ以前、中規模のクラブメーカーの工場長をしていた方が独立して立ち上げたというブランド。詳細が不明ながらも当時は5つのベスターモデルをオーダーベースで制作していたとある。また、吉川なよ子プロが使用したという情報もあった。現在にも見かけるモデルには、このS-10モデルのほかにも、いくつかのモデルも確認した。このモデルはマクレガーのミュアフィールドに似た印象だが、実際に観察すれば、より低いホーゼルにコンパクトなヘッドはブレードが長い。このスタイルからも想像が容易いように、扱いやすいモデルだが、このモデルに装着されているのは軽量化を主たる目的としていた当時のボロンシャフト。生産年式はこうした仕様から推定した。確かに総重量は軽いのだが、バランスは地クラブらしくD領域にあり、やさしく、しかし上級者が求めるスタイルが明確なモデルだ。
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