マルゼン ダフコ エスプリ マークⅡ アイアン
生産年式 1980年代後半(推定)
東京日本橋にある、現在では書籍で知られる老舗、丸善によるオリジナルブランド、ダフコのモデルだ。丸善のイメージから、整理された資料や由緒など期待をしたものの、デジタル分野からのアプローチでは詳細が不明。1988年の年鑑カタログには別モデルの記載があったが、92年にはメタルウッドの一種類のみ。すでに縮小傾向にあることが連想される。この時代の参入メーカーによくあるように、ノウハウのある中小工場との提携で生産に臨んだと思われるが、パーシモンについては高品質と思われるモデルが残っている。アイアンについても、このモデルを観察するしかないが、マクレガー985に似た、高品質を知る日本橋界隈の法人顧客が納得するモデルであったことがうかがわれる。伝統的なスコッチフェイスでありながら、低いホーゼルに大きめのフェイス、視覚的には保守的でありながら、扱いやすい配慮がある。グリップまでオリジナルを準備しているのは、現代のブランド嗜好にも通じるところだろうか。
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